ジュースとイーストを使って簡単蒸留酒づくり



蒸留酒とは

 

 

テーマは蒸留酒づくりですね。ワインは醸造酒です。この醸造酒を蒸留してつくったお酒が蒸留酒です。蒸留されているために、アルコール分が高くなるのが特徴です。

 

蒸留酒は、果物、糖蜜、穀類など多くの原材料からつくられています。こうした原料を発酵させてできたお酒を蒸留するとアルコールの度数が高いお酒になるのです。

 

その原理を簡単に言いますと、まず、水は沸点の100度まで加熱すると蒸気になり、その蒸気を集めると水に戻ります。一方、エチル・アルコールを含む液体は、加熱すると78.3度で沸騰します。つまり、エチル・アルコールは水よりも沸点が低いということで、これがポイントです。

 

発酵酒を加熱し、この蒸気を集めてみると、もとのお酒よりもアルコール濃度が高い液体になるのです。沸騰させて蒸気を集める工程では専用の蒸留器があれば作る手間が大幅に軽減します。

 

蒸留器には2種類あり、単式蒸留器と連続式蒸留器です。単式蒸留器は、1回ごとに仕込みを行うタイプの蒸留器です。元のお酒は一回蒸留すると、アルコール濃度が3倍のお酒になります。更にもう一度繰り返すと、アルコール度数は60?70%という高い原酒になります。

 

連続式蒸留器は内部が多くの段になっていて、一回蒸留するだけでアルコール濃度が非常に高く、かつ、純度が高い蒸留酒になります。ロシアのウォッカなどがその代表です。