市販のジュースとイースト
先に述べておきますが、一般人が濃度1%以上のアルコール飲料を作るのは酒税法違反になります。ここでの内容はあくまでも知識としてのお話であることをご了承ください。ワインを醸造し、そこから蒸留酒を造る想像をするのは自由ですが、実際にはやらないで下さいね。
さて、市販のジュースとイーストです。実際には、例えば市販のブドウジュースにドライイーストを加えたらどうなるか?これは基本的にはブドウのお酒、つまり、まあワインと言ってもいいようなものができます。ただ、精密な作り方ではありませんから、市販されているワインのようにはいかない部分も多々あります。
主な差としては、アルコール度数が低いということがあります。普通の市販ぶどうジュースの糖度は10%程度ですから、これからできたワインもどきのアルコール濃度は6%程度までしか上がりません。ビール並みです。市販のワインのようなに10~14%程度のアルコール度数にしようとすれば、100mlにつき10gくらいの砂糖を加えることになります。
また、イーストの香りがする点も違います。イーストと言っても、ワインのイースト(酵母)は、パンなどの発酵に使用するイーストと種類が異なります。スーパーで売っている普通のイーストを使うとやはり何かパン臭くなってしまいます。お酒らしい香りにするにはワイン専用のイーストを使わなければなりません。
そして、味の微妙な点、それは赤ワインと白ワインの中間みたいになるということです。赤ワインの場合は、渋み、色の濃さを出すため、皮や種も一緒に発酵させています。白ワインはブドウを最初に絞り、白いジュース分だけで発酵させます。従って、紫色のブドウジュースでは、その中間のような色と味になるわけです。